川辺川利水計画:農政局部長が新利水案説明−−県議会委に非公開で /熊本

 相良村に建設予定の川辺川ダムの新利水案を農水省が提示したことを受け、県議会川辺川問題特別委(前川牧委員長)は31日、九州農政局の国弘実整備部長を招き緊急勉強会を開いた。
 冒頭、前川委員長は「新案が示され、最終局面に入ったという認識だ。今後、円滑な利水計画策定のため、新案を利水協議の中で話し合ってほしい」とあいさつ。
 勉強会は非公開であり、国弘整備部長が既存の用水を転用する新たな非ダム案を説明した。委員から異論などは出なかったという。

6月1日朝刊
(毎日新聞) - 6月1日16時0分更新
川辺川ダム利水から撤退へ 農水省、新計画を説明

 川辺川ダム(熊本県)の農業利水計画で、農水省は31日、熊本県や地元市町村に対し、ダムに頼らず川辺川流域の発電用の水を農業用水に活用する新たな案を提示した。地元のダム推進派は新案を受け入れる意向を示しており、農水省がダム事業から撤退する可能性が高まった。
 治水目的のダム建設を目指す国土交通省は今後、農業利水目的を外して建設の手続きを進めることになる。
 利水計画で農水省は、ダムを水源とする「ダム案」と川辺川から取水する「非ダム案」を示していたが調整が難航。熊本県と県議会、地元市町村が共同で農水省に新案の策定を求めていた。
(共同通信) - 5月31日21時18分更新



朝日新聞05/9/16

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