実測流量から見た簗川ダム計画は超過確率7000年!?
文責m.j

 第2回流域懇談会小委員会では、実測流量のある40年間の資料を統計処理した際の100年確率の流量が、400m3/sであるという説明を受けました。
 
小委員会資料
 ところがダム事務所は実測から統計による400m3/sを過小な値であり参考にならないといい、現計画の780m3/sに固執しています。
 流量確率に用いている流量観測データは、最大でも40年間しかなく、また、大正9年、昭和13年、昭和22年、昭和23年などの主要洪水の流量観測データを含んでいないデータで100年に1度発生する洪水の流量を算出することは、簗川の治水計画として極端に過小になる危険性がある。
 したがって、主要洪水を含まない短期間の流量データで試算した確率流量と長期間の雨量データから求めた基本高水流量とを比較をすることには無理がある。


 計算値から見た実測が過小であるとするならば、実測(400m3/s)から見た計算値(780m3/s)はいったいどれくらいの値なのでしょうか。

 下図は40年間の実測流量を統計処理した図です。実測降雨を表に埋め込み、そこから誤差が最小になる直線を引きます。(右上がりの直線)その直線と確率年ごとの横線が交差する点の流量を、その確率年の流量とします。
 この作業により1/100確率の流量は400m3/sとなりました。
 
 この実測流量による直線で、簗川ダム計画の780m3/sはいったい超過確率年何年ぐらいなのでしょうか?

  
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