簗川の上流と根田茂川は、自然が豊かな美しい渓流です。ダム建設予定地には、876種の植物、77種の野鳥をはじめ、哺乳類、昆虫、両生類、は虫類、水生生物など、2,486種もの動植物の生息が確認されています。それらの中には、環境省による特定植物群落や絶滅が危ぶまれる貴重種・希少種が少なからず含まれています。

簗川流域の自然

 今、自然豊かなこの地域が、
    これらの動植物とともに失われようとしています。



 
簗川ダムの事業目的は、洪水調節・既得用水の安定化及び河川環境の保全・水道用水・灌漑用水・発電とされています。しかし、それらの目的はあまりにも現状とかけ離れ矛盾に満ちたものと言わざるをえません。たとえば、簗川ダムを建設することにより、50年間にわたり毎年約40億円の簗川下流部における水害被害額の損失を防止することができるとされています。この地域が毎年40億円相当の水害被害を出しているとは到底考えられません。さらに、使い道のない水道水が追加確保され、その費用が盛岡市やその周辺市町村の水道料に上乗せされようとしています。

 一方、地質調査の不備から、事業費340億円が670億円に膨れ上がりました。その上貴重な自然を破壊するダムに、これほど高額な税金を投入する必要性とはいったい何でしょうか。

 また、岩手県は一昨年「イーハトーブの大地を将来の世代へ」という「岩手県環境基本計画」をつくりました。簗川ダム建設はこの理念に矛盾します。


岩手県の美しい自然環境を子どもたちに残すために
 「簗川のダムと自然について考える市民ネットワーク」
             への参加をよびかけます。
世話人代表
八幡つぐ子(日本野鳥の会評議員)
顧問
遠藤公男(日本野鳥の会岩手県連絡会議会長) 遠藤寿美子(盛岡医療生活協同組合副理事長)
世話人
伊藤慶子(岩手県消費者団体連絡協議会事務局長) 井上博夫(市民オンブズマンいわて会長)
加藤昭一(市民会議) 亀山喜作(東北植物研究会会員
佐々木勇(岩手自然の会会員)  澤口忠
鈴木まき子(岩手県母親連絡会事務局長) 瀬川 強(グリーンベルト推進連絡協議会代表)
外川 正(岩手自然の会代表世話人) 中村 茂(日本野鳥の会盛岡支部長)
中村 忠 永野正造(八幡平葛根田ブナ原生林を守る会会長)
吉田 俊和(盛岡東部地域づくり推進協議会)
監事
牛山靖夫(日本野鳥の会会員、いわて労連)


1. 名称

 「簗川のダムと自然を考える市民ネットワーク」

  (略称:簗川ダム市民ネット)

2. 目的

 1)簗川ダム建設事業の凍結、再検討を求める。

 2)簗川と根田茂川流域の自然を守る。

3.組織

 1)目的に賛同する個人・団体が参加するネットワーク組織とする。

 2)役員として、世話人代表・世話人・顧問をおく。

 3)会員であればどなたでも役員会に出席できる。

4. 会費

  年会費:1口 ,000円以上

5. 活動

 1) 簗川・根田茂川流域の自然観察会を行う。

 2) 簗川ダム建設に関わる講演会やシンポジウムを行う。

 3) 地域との交流活動を行う。

 4)その他、当ネットの目的に添う事業を行う。

     連絡先:盛岡市山岸1の2の46 外川 正

     TEL : 019-653-6480 FAX : 019-653-6482

          E-mail : sotokawa@ictnet.ne.jp



トップに戻る






inserted by FC2 system